新聞配達をしていた頃、散歩が面倒だからかどうかは知りませんが
早朝に飼い犬を外に放す家がそこそこありました。
噛む犬じゃなければこちらもあまり気にしないのですが
如何せん、中には咬む犬がいるのですよね。
配達中は、他紙であっても配達員同士でそういった情報交換をしていました。
「あの辺りは、こういう犬(犬の特徴)が放れてるから気を付けた方がいい。」
てな感じで。
その情報を元に、まだそういった犬に遭遇していなくても
周りを見回し、良し!大丈夫!てな感じで配達をしていたある日
とある集合住宅の1階の家のポストに新聞を入れたとたん
後ろからドン!という衝撃とともに脇腹に痛みが。
はい。そうです。いきなり咬んできましたね。犬が。
いったい何処から出て来たんだ!?てな感じです。
…てか、吠えもせずいきなり無言で噛んでくんなよ!
その家から離れると、素直に離してくれたけど。
こっちを見ながらグルグル言ってるし!
噛んだ後に唸るタイプの犬がいる事も、この時初めて知りました。(笑)
この日はたまたま厚手の革ジャンを着ていたので、怪我はしませんでしたが
穴が開く一歩手前、てな感じで噛まれたところの生地がしっかり凹んでいました。
革ジャンじゃなかったら牙が貫通していただろうなぁ…と思った次第です。
まぁ、犬にしてみれば暗い中飼い主さんの家に近付いて何かをしてる怪しい奴!
てな認識でしょうから、仕方が無いと言えば仕方が無いのですけどね。
その日の夕刊配達時に、その家の奥さんが外におられたので
犬を放さないで欲しい事、朝刊時に咬まれた事を伝えたのですが
見事に逆ギレされました。
「うちの犬は人を咬んだりしません!あなたがうちの犬に何かしたんでしょ!」て。
何を言ってもダメでしたね。
言えば言うほど、「あなたが悪い!」の一点張りで。
その咬んできた犬、見た目も少々いかつい犬なのよね~。
中型犬の大きさなのですが、チベタンマスチフ似。
毛色も、くすんだ薄いブラウンに顔部分のみが黒なのでいかつさUP(笑)
毛もほわほわしてるので、実際の体格よりも大きく見えるのですよ。
(犬種としては好きな犬種なんだけどね。@チベタン)
翌朝からは、その家のドア前をその犬が陣取っていました。
【放されたままで】
今度は近付くと鼻にシワ寄せガルガル状態。
近付けねぇぇー!新聞入れれねぇぇー!
待ち構えてるところを見ると、早朝に怪しい奴が来る!とインプットしたのでしょうね。
1回で覚えるとは…うん。お利口さんっちゃーお利口さんだ。 でもヤメてくれ…。
店に戻った後、店長にその家の新聞を入れに行ってもらいましたが
その時には、犬はいなかったらしいです。
それからは犬用ジャーキーをポケットに忍ばせ
咬む犬の近くにポイッと放って、食べ物だよ~アピール。
次にジャーキーを手の平に乗せてしゃがむ。
犬が近寄って来て食べるまで、投げては手の平…を繰り返し
餌付け成功(笑)
ヤバイ犬には、こういう事をあちこちでやって咬む犬を制覇(笑)
配達員の身にもなって欲しいわ…飼い主さん。