思い出 『出産』

 
 
 
子持ち同士の会話から、時々ふと昔の事を思い出す。
 
妊娠時、私はつわりが酷かった。
 
温かい物を食べると オエェェェ。
 
ご飯の匂いにも オエェェェ。
 
やがて、飲み物を飲むだけでも吐く様になった。
 
 
 
一ヵ月足らずで 8kg 痩せて、ある日血をドバッ!と吐いた。
 
ホント…ドラマのワンシーンの様な感じで、一面に血をドバッ!と 。  口の端からも血がだら~り。
 
それが何だか自分でも可笑しくなって
 
「う…血がぁ…。」 等と言いながら、女優よろしくポーズをとって思わず一人遊びをしてしまった(笑
 
 
 
いかんいかん。 遊んでいる場合じゃない。
 
血の処理をして、服を着替えて病院へGO!
 
診断は、妊娠悪阻と切迫流産…て事で 即入院。
 
 
 
その際、医師に言われた事は
 
切迫流産に関し、「こんなになるまでに出血やお腹の痛みがあったハズですよ!? 何でその時に直ぐ来なかったんですかっ!?」
 
この言葉に、半分キレました。
 
 
 
何故なら、それまでにも少量の出血があり うずくまる程のお腹の痛みがよくあって
 
病院へ行く度、医師からは 「妊娠初期にはよくある事だから。」 と帰されていたんですよね。
 
 
 
普段の私なら怒鳴っているところ、短期間で痩せた上 吐き気でヘロヘロになっていた為 怒鳴る気力無し。
 
行く度帰された時の医師の名前を挙げて、静か~にその時の事を言うと 
 
目の前の医師は黙ってしまった。
 
 
 
切迫流産と言っても流産した訳ではなく、流産しかかっているだけなので安静にしていれば大丈夫との事。
 
入院して1週間程は点滴のみで、口からはお茶を少し飲むだけだった。
 
勿論食事は出してくれていたけれど、私が食べられなかっただけ。(匂いだけで、吐いてしまっていたので)
 
一ヵ月程の入院で流産は免れ、ある程度食事も摂れる様になったので退院。
 
その後も出産するまで、週に一度は吐いていましたが…(--;
 
 
 
 
 
そして夕方に陣痛が始まり、病院へ行った時には 「子宮がもう、大人の拳大まで開いている。」 暫くすると 「全開大。」 
 
即、分娩台に寝かされたものの何故か子供が下りて来ない。
 
分娩台で夜を明かしました(--;
 
 
 
夜間、婦長さんが来て 「晩ごはん、食べてないんでしょ? 食べてないと力が出ないから、これを食べなさい。」
 
と、おにぎりを3個。
 
この痛みから解放されたい一心で、少し陣痛が弱くなった合間合間に
 
はぐはぐ。  うぅぅ…イタタタタ…うぅー…。 はぐはぐ。 おぇ…うぅ…イタタタ…。 はぐはぐ。 てな具合。
 
後で思えば、分娩台で足をおっぴろげたまま、おにぎりをむさぼる妊婦…滑稽ですよね。
 
 
 
結局、全開大から15時間経っても 一向に子供が下がって来る気配無し。
 
このままでは母体も子供も持たない…て事で、ハサミを入れて無理矢理破水。
 
でも、子供が下りて来ない。
 
 
 
陣痛促進剤を打っても全くダメで、経鼻カニューラを付けられ
 
看護師さんがお腹に乗って無理矢理押し出し やっと生まれました。
 
途中、ドップラーから聞こえるお腹の赤ちゃんの心音が弱まる度に
 
「赤ちゃんが苦しがってるから口で息をしちゃダメ! 鼻から吸わないと!」 と、看護師さんに怒鳴られていました。(^^;
 
 
 
あれって不思議ですよね。
 
自分としては、口から息を吸ってても〝息をしている〟感なのに
 
やっぱ、鼻から吸うカニューラからの酸素濃度と違うんでしょうね。
 
 
 
心音が弱まってる時、口から息を吸っても心音が弱まる一方なのに
 
鼻から吸う、カニューラからの息だと心音が強くなっていくんですよ。
 
無事、生まれたものの お腹一面青痣だらけ
 
産後暫く、ホットパットのクールバージョンで お腹を冷やしていました。
 
 
 
 
2人目の妊娠の時は、またしてもつわりで 6kg 痩せました。
 
今度は病院ではなく、70代後半の産婆さんの家で出産したのですが
 
産婆さんからは、長年の経験による色んな事を教えてもらいました。
 
 
 
 
まずは、何故私の場合臨月になってもつわりがあったのか?
 
「アンタの場合〝背孕み〟と言って、お腹の中に入り込む形で赤ん坊が大きくなるから
 
 それで胃が圧迫されて、産むまで吐き気が続くんだよ。」
 
成程…確かに私は臨月になっても、「え? そんな風には見えない大きさだ。」 と お腹の出が小さくて驚かれていた。
 
 
 
何故、子宮が全開大になってもなかなか子供が下りて来なかったのか?
 
「アンタ学生時代とかに、運動部とかに入って何か激しい運動をやってたやろ?
 
 そういう場合、赤ちゃんが通る道が筋肉で硬くなってて下りて来にくい時があるからや。 おまけに初産やしな。
 
はい…確かに、運動部にいて激しい運動をしていました。(^^;
 
 
 
他にも、お腹にいる時 女の子よりも男の子の方が少し心音が早い事等々
 
色々教えてもらいました。
 
 
 
そして最後に、産婆さんからは
 
アンタはかなり骨盤が小さいから、普通やったら帝王切開になるところやで?
 
はぁ…、 確かにお尻小さいですし(^^;
 
でも、何で帝王切開にならんで普通分娩出来たと思う?
 
何ででしょう?
 
アンタは、女の体型とちゃうからや。
 
え…(゚Д゚)
 
普通、女の体型はそんなにも厚みは無い。 アンタは見た目は細く見えるけど、普通の女とは違う。 かなりの厚みを持っとる。
 
それって…褒めてんですか? けなしてんですか?…(--;
 
褒めとるに決まってるやろが。 そのお蔭で下から無事、産む事が出来たんやからな。
 
その骨盤で普通の女の体型やってみぃ、下からは無理や。 産めんわ。
 
 
 
 
産婆さんに、普通の女の体型じゃないと太鼓判を押されました…_| ̄|○
 
 
 
 
 
 
 
因みに血を吐いたのは、胃に何も入って無いのにオエッ!と何度も空えずきを繰り返していたので
 
胃壁の毛細血管が切れての血吐きでした。
 
オエッ!となっている時には、水でも何でもイイから〝吐く物〟を胃に入れておくと良いでしょう。
 
 
 
吐く物と言っても、胃液ばかりだと食道が爛れる事があるそうです。
 
胃液で歯もヤラれますしネ(--;
 
胃液を薄める為にも、胃には何か入れておきましょう♪
 

sanzunokawa について

イソラ
カテゴリー: その他 パーマリンク

思い出 『出産』 への2件のフィードバック

  1. 編集者 より:

    すいません、爆笑してしまいました > 女優よろしくポーズをとって思わず一人遊びをしてしまった
    でもなんかわかるような気がします。
     
    イソラ様の体験話を覚えておきます。
    いずれやってくるかもしれない妊娠のときに、役に立つかも。
    って、本当に役立って欲しいものだ……。
    年をとっても結婚は出来るからまずは妊娠からがんばろうっと。
     

  2. イソラ より:

    こんばんは 新人編集者さん。
    人それぞれなので、覚えておいても役だつ情報(?)はナイ様な…(^^;
    妊娠よりも、まずはお相手から頑張らないと…(超小声)

コメントを残す