認知症の人を看ていると、時々無痛無汗症の人を連想してしまう。病気によって、足の骨が変形していて(湾曲等)構造上歩行出来る様な状態ではナイ人であっても歩いてしまう。認知症によって、痛みを忘れてしまうからだ。普通なら、立位をとっただけでも 痛っ! となって 立ち上がる事すら出来ないのに認知症故、それが解らない。痛みによって歩けない場合なら、痛みを〝忘れてしまって〟いるので いくらでも普通に歩いてしまう。構造上無理な場合だと、数歩歩いて転倒してしまう。そんな訳で、普段は歩けない人であってもちょっと目を離した隙に、どこかへ行ってしまった…という事が多々ある。世間でいわれる、いわゆる 「まだら呆け」 の人の場合認知症時に、すたこらサッサと歩いてしまい正気(?)に戻った時には、歩けないのでその場にうずくもってしまい ここは何処!?…となる訳でして…。足が脱臼しているのにも関わらず、普段と変わらぬ様子で立ち上がったり歩いたりする人もいる。そんな時、不思議でならない。脱臼してても歩けるの??他にも高齢者の場合、認知症でなくても色んな感覚が鈍っていて「暑い」「寒い」が、自分では解からない場合がある。「別に寒くはナイです。」 と言っている人の足元を見てみると紫色に変色してるしっ! 触ると氷の様に冷たくなってる(--;身体が寒がっている事を感知出来ないんですよね…。逆の場合もありでして、この時の方が対処し難い。夏場、自分では 「寒い」 と思っている。でも、身体は暑がっていて汗びっしょりになっているんですよね。自分では 「寒い」 と思っているものだから、クーラーを入れさせてくれないどころか更に、長袖の衣類を何枚も着込もうとする。それを脱がそうとする介護側と、頑なに拒否する相手側とで すったもんだが起こります。難しいですね(--;
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