夜の蛾

 

今月シフト表を貰った時、思わず「何じゃこりゃー！？」と叫んでしまった。

 

２２日間は夜勤・・・力の限り夜の蛾やんけ・・・

 

 

 

・・・て事で、昨日は数少ない日勤だったのですが

 

やっぱ昼間の方が暑いｾﾞ　こんちくしょう！

 

 

 

 

夜勤が主になってしまっている者は〝幻出勤〟とまでいわれている日勤帯。

 

その中でも入浴介助の当番になっていると、やっぱ堪えますわ・・・

 

暑さに弱い私には、今の時期過酷です (´Д｀）

 

 

 

 

５人目辺りで頭がボ～ッとしてくるが、水を被って気を引き締める。

 

６人・・・７人・・・８人・・・・・・終る頃には ゆでダコ状態。

 

マジで顔は真っ赤っか～。

 

 

 

でも「気持ちよかったぁ～」と言ってもらうと、やっぱ嬉しくなって

 

うっしゃ！頑張っどー！と気合いも入るが、細心の注意も必要だ。

 

寝たきり＆年配者の場合、脳貧血を起こす事があるからだ。

 

 

 

 

以前、浴槽から出た瞬間　あぁ～気持ちえぇ～　と　

 

にっこり笑い　そのまま白目を剥いて私の腕の中で気絶された人がいた。

 

括約筋も開いてしまって垂れ流し状態。

 

勿論、このまま意識が戻らねば逝ってしまう。

 

 

 

 

兎に角対処して意識は戻ったものの

 

暫くは、バイタルチェックが必要だった。

 

 

 

 

この時私は、深く考えさせられた。

 

本当に意識を取り戻させても良かったのか？と・・・

 

 

 

 

意識が戻っても、その人の世界はベッドの上だけ。

 

麻痺にて寝返りも　うてない。

 

身内といった身内もおらず、話し相手は私達だけ。

 

その私達でさえ、仕事に追われ話す時間は殆んど無い。

 

 

 

 

「あぁ～気持ちえぇ～」と言った時の嬉しそうな顔。

 

まるで眠るように意識が無くなった時、まだ口元に笑みが残っていた。

 

それを無理矢理　現実に引き戻した私。

 

 

 

 

あのまま逝かせてあげた方が良かったのかもしれない・・・とついつい考えてしまう。

 

でも私は〝仕事〟として、あのまま逝かす事は出来ない。

 

何だか気持ちが割り切れない。

 

そんな思いを持ちながら、入浴介助を続けている。

 

私だったら、そのまま逝かせて欲しいな・・・と思いながら・・・。

 

 

 

 

そうこう言ってる内に、今日も今日とで夜の蛾になる～。