仕事が終わり、家の前まで帰って来たある日の22時。
 
誰かが道で倒れとる…(--;
 
とにかく声を掛けてみる。
 
 
 
 
具合でも悪いんか?
 
返答ナシ。
 
おぃ。 どないしたんや? 肩を叩いて聞いてみる。
 
うぅーん 少し動いた。 よしよし、ちゃんと生きてるな。
 
 
 
手元を見るとビールの缶あり。
 
酔い潰れたんか? それやったら、ちゃんと家で休みや。
 
顔を見ると、知っている子だった(--;
 
(〝子〟と言っても、20代半ばの子だけどw)
 
 
 
 
どんだけ飲んだんだ? 急性アルコール中毒か? と思い、息の匂いを嗅いでみる。
 
殆んどアルコール臭がしない。
 
そのクセ、意識混濁状態。
 
脈をとってみる。 うん…プルス異常無し。 薬かっっ!
 
 
 
おらっ!シッカリせぃ! とりあえず、家に帰って休みや。
 
何とか起たせて、肩に担ぐも デ…デカイ…(´Д`;)
 
タッパはあるわ。 重いわで…私…潰れそう…(´Д`;)
 
何せ私は、小柄なか弱き女性ですから…(><;
 
 
 
 
オラ! しっかり起たんかぃ! 
 
怒鳴り付けながら、何とかその子の(マンションの)部屋の前までたどり着いた。
 
家の鍵はドコやっっ!? オラッ!男やろ!!しゃきっとせんかぃっ!!
 
うーん…ポケットに入っていますぅ…。
 
倒れない様支えながら、ポケットを探る。
 
あったー♪(・∀・)
 
勝手に家に入んどー。
 
家の中、グチャグチャやし…(--;
 
靴を脱ごうとしても、バランス崩してコケそうになったから土足のまま家にあがるw
 
 
 
 
柔らかな素材(?)の上にその子を休ませ奥を見ると、敷きっぱなしの布団があった。
 
チッ! あっちへ寝かせば良かった。
 
急にゲホゲホをムセ始めたので、慌てて右側臥位にして気道確保。
 
吐きそうなんか? 吐き気がするんやったら全部吐いてまぃや。
 
クソッ。 吐かねぇや…コイツ…(--;
 
 
 
 
オラッ! ちゃんと目ぇ覚ませ! 何飲んだんやっ!?
 
頬をビシバシ叩きながら聞いてみる。
 
一応眼は開けるが、焦点が合っていない…てかイッちゃってる眼やしww
 
何の薬をどれだけ飲んだんやっ!!?
 
眠ぅらえへんからぁ~、眠えるぅ薬をぉ~知らん人かぁらぁ~貰ってぇ飲んだぁ~。
 
何やっとんじゃっ! ボケーッ!!
 
思いっきり頭をシバいてやった。
 
 
 
 
こんな風になるのん、その薬だけとちゃうやろっ!! 他にも何か飲んだやろっ!!?
 
テーブルの上ぇぇ、まだぁ薬あぅから飲ませて下さぁー テーブルぅー
 
見てみると、とある2種類の系列の薬が2錠あった。
 
何さらしとんじゃっ!! この系列を酒で飲んだんかぃ! ドあほうっ!!
 
まだ眠らぇへんからぁ それ飲ませてぇ下さぁいぃぃぃ
 
ヨロヨロと起ちあがって、薬に手を延ばしてきた。
 
 
 
 
何抜かしとんじゃっ! それ以上飲んでどないすんじゃボケッ!!
 
シバき倒して阻止した。
 
オラッ! 立てるんやったら布団の方へ行って休めや。
 
介助しながら、布団へ寝かすと…
 
寂しいねんんんー。 一緒に寝てぇ~。
 
腕を掴まれ、グイッと引き寄せられたものだから
 
何さらすんじゃっ! シバくぞボケッ!!!
 
…と言った時には、既に力の限りにシバき倒していた…。
 
 
 
 
 
 
 
手が早くてスマン…(^^;
 
 
 
 
 
そうこうしている内に、自分の家に帰宅出来たのは午前3時を回っていた。
 
明日(今日か?)も仕事だと言うのに…参ったなぁ…。
 
嗚呼…いらんもんを拾ってしまった…。
 
 
 
 
 
 
 
いくら病院で処方してもらえる薬であっても、他人さんのを飲んではいけません。 
 
個々で効き目が違うから。
 
とある系列の薬だと、アルコールが入ると意識がぶっ飛び危険です。
 
 
 
 
 
用法・用量は、医師の指示に従い飲みましょう。(--;

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