注意力無し

 

 

先日、またしてもスライサーで指先を落としてしまった。

 

〝落とした〟とは言っても３ｍｍ程度なんですけどね。

 

勿論、落とした〝身〟を拾ってくっつけました。　指先落とすの３回目ｗ

 

（仕事で１回　スライサーで２回）

 

 

 

初めて〝落とした〟のは、デザイン版下の仕事をしていたまだ若かりし頃。

 

その職場では、版下→ ネガ撮り→ 現像→ 製版 までの過程全てを任されていた。

 

版下が出来上がると暫くは暗室での作業。

 

自分の身長よりもバカでかいカメラ（と言うのか？）を動かし、ネガ撮りしたら現像→定着液→洗って乾かす作業をしていて

 

乾いたネガのカッティングの際、指先が出ていたんですよね。　…で、スパッ！と落としてしまった。

 

その時は５ｍｍ程。　それであってもかなりの血が出た。

 

タラタラ～では無く、噴き出す感じでボタボタボターてな具合。

 

 

 

やっちまった！　と思った時には既に遅し。

 

とりあえず感光する物をシッカリしまい込み、傷の手当てをしに暗室から出るとその場にいた人に驚かれた。

 

うわっ！　何や何や！　どうしたんや！？　←（営業部門の人）

 

いやー！何！？どうしたの！？　大丈夫！？　←（印刷部門の人）

 

ドあほっ！　気ぃ抜いとるからじゃっ！　←（私にこの仕事を叩き込んでくれた師匠）　　　　　そして頭を一発シバかれた…。　

 

 

 

えぇから傷口見してみぃ！　と、ひったくるかの様にして私の指の傷を見る師匠。

 

指先はどこや！？　

 

へ？

 

はよ、落した指先拾って来んかぃ！　ボケ！　再び頭をシバかれた…。

 

指先見つけたら、くっつけとけ！

 

かくして５ｍｍ程の指先見つけ、元にあった場所（？）に乗せてはみたものの

 

あふれる様にして出て来る血で、くっつかない（－－；）

 

ドあほぅ！　グッと指先を抑えとくんじゃ！　またしてもシバかれた…。

 

 

 

 

暫くすると血も止まり、ホントにくっついてる感じ～♪

 

良し！　それでもう大丈夫や。　仕事が終わったら念の為病院へ行っとけ。

 

は～い♪

 

イソラよ、初めの頃に言うてたやろ？　慣れて来た頃に指先やってしまう奴がおるって…覚えてるか？

 

はい。　すみません。

 

あんだけ注意したのに、どうせぼ～っとしてたんやろが　仕事中はぼ～っとすな。

 

はい。　ホンマにすんません。

 

いくらアホでも、これでシッカリ覚えたやろ（笑）　暫くそこに座って休んどけ。

 

私の頭をクシャクシャと撫でて、目の前にジュースを置いて立ち去る師匠。

 

その優しさがすごく嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

が！　暗室から師匠の怒鳴り声。

 

イソラー！！　暗室ん中血だらけやないかーー！　さっさと掃除しとけーーー！！

 

甘かった…＿|￣|○|||

 

 

 

この時は指の治りよりも、真っ直ぐにカッティングされた爪の方が日数掛かりました。（ちゃんと定位置（？）に生えそろうまで）

 

 

 

 

 

指先の、こんなしょぼい傷であっても結構血が出るのが何となく不思議。

 

そして再び身がくっつく事の不思議。

 

傷を見ながらつくづく感心しつつ、未だに指先に注意がいかない私であった。