我が家のシロが弱ってきているのは 腫瘍のせい。
去年、一昨年と腫瘍の切除手術をしている。
その時の腫瘍は外に飛び出していた。
手術としては簡単なものだったが心臓と肝臓が悪い為、麻酔に耐えられるか否かが大きな問題だったが成功した。
今度の腫瘍は体内。 切除するには開腹手術になってしまう。
場所が場所だけに、もっと大きな病院じゃないと手術は無理ですので
手術されるのでしたら紹介状を書きますが どうします?
歳が歳だけに、手術は断り暖和療法にする旨を伝えた。
腫瘍が前足の神経を圧迫して、歩行が困難になっている。
シロが我が家に来た頃に飼っていた小型犬も、腫瘍が出来て死んだ。(線癌だった)
私は10歳以上の犬に、大きな手術をするのに否定的だ。
昔、近所の犬が術後の経過が悪く 苦しんで死んだのを見てからだ。
キャウーンキャウーンと鳴いていた声が、今でも耳に付いて離れない。
だから「寿命」として、諦める事にしている。
それが良い事なのか悪い事なのかは、私には解からない。
前に飼っていた小型犬の名前はクロ。
白と黒のツートンカラーのシーズーで、黒い部分が多かったから。(これも安易な名前の付け方(笑 )
クロはかなり個性的な犬だった。
クロが我が家の一員になった過程は
ある日、道路の真ん中に雑巾の塊の様なでかいゴミが落ちてるな・・・と思ったら
う・・・動いたー! そこに車が来て一旦停止。
クラクションを鳴らされモゾモゾ移動したものの、車が通り過ぎると再び道路のど真ん中でうずくまる。
またしても車・・・このままだと その内轢かれちまうゼ・・・
ストップストップ!と手を挙げながら、車を止めてゴミの様な犬を抱き上げながら
運転手さんに 「どうもすんません。」と頭を下げてテイクアウト。
・・・てか・・・何やこの犬・・・抱き上げると全身の力を抜いて ブランブランな状態・・・(汗
とにかく、側で見ないと犬とは解からないぐらい汚れているので 風呂場へGO!
シャンプーしても 泡すらたたねええぇぇぇー!
3度目のシャンプーにてやっと泡立ち、4度目にてキレイなったものの
絡みついた毛の中の 泥が取れねええぇぇぇー!
ブラッシングをして、どうしても解れない毛はハサミでカット。
格闘する事3時間。 ちゃんとしたシーズーに出来上がった。
何はともあれ、お前はいったい何歳なんだ?と 歯を見る。
(奥の歯で ある程度の歳が解かるから)
何じゃ!?この犬!? 犬歯がナイやんけっっ!?
おまけにスゲェ 乱杭歯・・・(汗
う~ん・・・しかも10歳ぐらいには なってそうだな・・・
小型犬の野良なんて多分ナイじゃろ・・・と思い
一時保護のつもりで飼い主を探す。
他紙の配達仲間にも声を掛け、飼い主が解かって連れて行くと
工場で繋がれっぱなしにされている犬で、何度も脱走しているらしい。
こんなにキレイにしてもらって・・・良かったら お宅で飼ってくれませんか?
この小型犬の境遇(?)を聞くと、元の飼い主が7年間飼っていたが
引っ越す事になって飼えなくなったそうだ。(引越し先が動物禁止のマンションだった為)
その後たらい回し状態で、最終的には工場で・・・となったらしい。
私にしても一時保護のつもりでも、やっぱ情が移ってしまっていたので
そのままこの犬を頂きました(笑
念の為、歳を聞いてみると 「10年は経っているハズ。」
おぉ♪ やっぱ じぃちゃん犬かw (♂だったので)
人が来ると、千切れんばかりに尻尾を振って飛びつく。
でも、抱くと死んだフリ。
座っていると横にピタッ!と くっ付いて来るのだが
触るとイヤ~な顔して 側を離れる。 でも再びくっ付いて来る。
愛想が良いのか悪いのか ┐(´-`;)┌
目の前で、餌に粉薬を混ぜても 気にせず食う。
滅多に吼えない代わりに、鼻水を飛ばす(散歩や餌の催促時)
どこへ行っても 警戒心無しでズカズカと上がり込んだり・・・。
これはたらい回しにされてたから・・・のせいかもしれない。
クロが我が家の一員になった約1年後、シロが我が家へ・・・。
それから約1年程 シロと共に過ごしてクロは死んだ。
私達が外にいると 「私も出さんかぃ!」と鳴くシロだったが(シロは♀)
歩けなくなったクロを散歩へ(抱いて)連れていってる時は 一切鳴かなかった。
クロがまだ元気な頃のシロは、「私と遊んで~♪」とクロに手を出し クロがベチャ!と潰れる感じになる事もあった。
(体格の差がありすぎるw)
でも、クロが弱ってきてからは、一切手を出そうとはせず側にそっと寄り添うだけだった。
今度は、そのシロが・・・。
嫌だな・・・と思うんだったら 飼わなきゃいいのにね(苦笑