弄（ろう）便

 

弄便とは字の如く、便を弄る行為全般を示す言葉なのですが

その内容は様々で、何処の現場へ行っても弄便の方がいらっしゃる感じがします。

そりゃ～C肝率に比べると、かなり低い人数ですけれど(笑)

認知症対応に特化した施設なら、弄便率は上がるかもしれません。

 

弄便の中には所謂 “ 隠し便” といわれるものがあるのですが、

隠し便の場合、便が大切な物としての認識で隠す場合と

便失禁をした羞恥心にて、隠す場合があるのですよね。

 

その隠し方にも色々意味があるのですが、どーしても解らない場合もあり

その解らない隠し便で多いのが、便を丸めてお団子のようにして並べる行為。

これは、色んな現場で見られました。

丸めた便も窓際に置いてあったり、ベッド下やトイレタンクの上だったり

各々で置き場所（隠し場所？）は、ほぼ決まっていました。

 

とある方の隠し便のように尿取りパットに便を入れ、便を入れたパットを

綺麗に何個も積み上げる…といった行為では

積み上げたパットは冷蔵庫内の段で、便は冷蔵庫に入れて保管する物

…てな認識でした。

“ 冷蔵庫に保管する物 ” との認識であっても、

それが、イコール食べ物という認識では無いのが不思議なところ。

 

それを考えると、便を丸めるのも “ 食べ物的な何か ”　といった認識なのか？

男性の場合、この便団子を作る方は私は知りません。

女性入居者さんにだけ見られる行為に思えます。

…て事は、やはり “ 食べ物的な何か ” なのかなぁ？。

 

同じように “ 大切な物 ” との認識であっても

漠然とした認識での時は、結構大変な場合がありました。

隠し便癖がある方の排泄介助で入室した時、既にトイレに入っておられた。

この方の場合、トイレを使用する際はトイレの扉を閉めるという認識は無いのですが、

使用後はちゃんと閉めるのですよね。（そういった方は結構多い）

 

開け放されたトイレ内を見ると、片手に便の塊を持ち

もう片方の手で残り（？）の便を取ろうと便器内に手を突っ込んでいるところでした。

あちゃー…時既に遅しかぁ…

〇〇さ～ん、もうトイレへ行かれたのですね～。

これは私のうんこじゃー！

（やば！謎のスイッチ入ってしまった！）

 

衛生面での問題がある場合、早急に対処しないといけないものの困ってしまった。

○○さん、それ（便）をちょっとこちらに置いておきましょうよ。ね？

私のうんこをドコに持って行く気じゃーー！と叫びながら

便を抱え込むようして、握りしめたものですから

本人さんの胸元に便がべちゃ～～～。　　（うひゃー、やっちまったぜ）

 

興奮してしまっているので、こうなったら強硬手段しかない、と。

かくして便の取り合い合戦。

 

「私のじゃ！。」「こちらに貸して下さい。」と交互に取り合ったものですから

その度にベチャー！ベチャー！と、便が飛び交い

最終的には、お互いの胸元が便まみれになりゲンナリ。

その代わり、便の塊が “ 無くなった ” 事で興奮は収まりました（笑）

 

一方、便失禁での隠し便の場合

敷布団の下や、布団の（上下の）間に隠される方が結構いらっしゃいます。

この場合、シーツ交換だけでなく布団自体も便の水分を吸収しての便汚染になるので

寝具全ての交換になる訳でして…。

 

本当に忘れているのか、とぼけているのかは不明ですが、

いずれも、「誰がこんな事したんやろ？」「誰が、こんな事したんや！」

てな事を言うのが特徴（笑）

ただ、それが一回だけならまだ良いのですが、

１晩に３回ヤラれた日にゃ～、仕事が食い込む食い込む。

このタイプは、若干男性の方が多いように思えます。

 

 

弄便処理は様々です（笑）